第13回
期末試験が終わり、一学期の成績を出す時期になった。
これまで成績をつけられていたのが、
つける立場に変わったのは複雑な気分だ。
正直言って、「僕は人を評価できるような人間じゃないな、
こんな自分が人の成績をつけていていていいのかな?」
と思っている。
でも、教育現場で評価はどうしても必要なものだ。
生徒を指導・支援した結果がどうなのか?
指導内容を反省するためには成果を確認しなければならず、
それをしないとただのやりっぱなしになってしまう。
学校の毎日は、先生も、生徒も、
成果確認と反省の積み重ねともいえる。定期試験もその一環だ。
こうした積み重ねを一学期分まとめて、点数化してつけるのが
通信簿だ。
法律上、学校が通信簿を作成しなければならない決まりはない。
親への報告の意味合いが大きいのではないだろうか。
形式も学校独自でいいし、数字ではなく全部文章でもかまわない。
ただ、高校に提出する調査書(内申書)には、
県が決めた形式があり、数字記入が求められているので、
通信簿も数字記入が多いのだと思う。
教員に求められる評価方法は「観点別評価」といって、
社会科でいえば「関心、意欲、態度」「資料活用能力」
「社会的思考・判断力」「社会的知識・理解」といった、
四つの観点からみる。
僕は子どもたちの書く字が読めないので、テストの採点はしておらず、
授業結果に基づく評価が中心だ。
それをチームティーチングの先生とつき合わせて、お互い、
ずれや見落としに、気づき合うようにしている。
何事にも言えることだが、結果と評価は同じではないし、
そういうものが学校生活のすべてでもない。
成績をつけられる子どもたちには、
自分がその教科をどの程度分かっているか?、いないか?、
再認識する機会にして、次に生かしてもらえたらいいと思っている。