第24回
九月六日、舞阪中水泳部の女子が、
静岡県浜名地区中学校新人水泳大会で、総合優勝した。
僕にとって指導者としての初勝利だった。
各種目の一位から六位までの入賞者に7点~1点が与えられ、
トータル得点が最高の学校が総合優勝ということになる。
僕は正直言って勝てると思ってなかった。
県大会が七月末に終わり、その後の三週間、
僕は子どもたちを休ませた。
出張などが立て込んで練習を見てあげられなかったからだ。
練習再開は八月二十六日。
浜名地区大会まで練習日は十日間しかなかった。
僕は浜名地区大会は、あくまで通過点とみて、その一週間後の、
九月十三日の西部地区大会に、ベストタイムが出るような、
練習メニューを組んだ。
疲労や筋肉痛のない最高のコンディションで、西部地区大会を
迎えるためには、その一週間前あたりに疲労や筋肉痛のピークを
持ってきて、その後、徐々に練習量を減らしていく必要があった。
だから浜名地区大会は、ほとんどの子どもに疲れがあり、
半数以上に筋肉痛もあった。その中で半分以上の子どもが
自己ベストを更新して総合優勝を果たしたのだ。
種目別にみると、一位になった種目はほとんどなかったので、
本当に「総合力」でかせいだ勝利だ。みんなよくがんばったなあ。
十三日の西部地区大会も、ほぼ全員がベストタイムを出したが、
周辺の地区大会の上位選手が出場する大会なので、
女子でも総合六位止まりだった。
これで水泳部の今シーズンが終わった。
今月いっぱいは完全なオフにして、十月から来シーズンに向けた
練習を始める。「何を目標にするのか?」、子どもたちにもう一度、
問い直してから始めたい。たとえば、
「県大会出場を目標にするのか?」
「それには何秒足りないのか?」「何をしたらいいのか?」
そこまで考えさせたい。
僕が実践してきたトレーニング理論を駆使して、
子どもたちの希望にこたえたいと思っている。