第36回

1998年がもうすぐ終わる。この八か月間、働いたなあ。
ボーナスが出てうれしいけど、変な感じがする。
ボーナスは「勤勉手当」ともいうそうで、
金額の分だけ自分は勤勉に働いただろうか?と自分で自分を
査定してみたりしている。
一年前は学生だった。社会人になったんだなあ、と改めて思う。
あっという間だったが、僕にとってとても大きな一年だった。
新しい学習指導要領が12月14日に告示され、学校はこれから
どんどん変わっていくだろう。
新しい教育ができない教員は辞めていただくしかない、と、
教育行政側も強気だ。
ここ3~5年が学校教育の大変革期になる。
どの学校も大変だろうが、この大移行期に教員をしていられることが
僕はうれしい。
いま変わらなければならないのは教員だ。
子どもたちは、もうとっくに変わっている。
詰め込み教育はだめだということははっきりしている。
しかし、日本人として、人間として、教員が子どもたちに、
正しく伝え残さなければいけないものはやはりある。
言葉、文化、歴史・・・・。
そして、創造的なものもどんどん育てていかなければならない。
いったいどうやって・・・?
教員の良し悪しの基準は、教員が子どもたちにとって
良い企画をするかどうかで決まるのではないだろうか?。
教員のプライドを満たすことが大切なのではない。大切なのは、
子どもたちが「中学校生活、充実していたよ」と思えることなのだ。
そんな時間を演出してあげるのが、これからの教員なのかなあ?と
思っている。
教員は生徒の踏み台みたいなものだ。
子どもたちにどんどん吸い取られて、自分の中に空洞ができてくる。
僕は今、子どもたちにあげられるものが無くなりつつあるなあ、と思う。
踏み台にもならないほど、ぺちゃんこになったら、
教員は辞めなきゃならないのかなあ?
そうならないために、いつも僕は何かを吸収しようとしている。

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