第38回

高校受験が迫ってきた。
どこの学校も三年生はあわただしくなっていることだろう。
舞阪中学(静岡県浜名郡舞阪町)では、昨年十二月に
三年生の三者面談があった。
現在では「進学指導でなく進路指導を」という考えが
徹底してきていて、生徒が「受けたい」と言えば「危ないから受けるな」
とは言えない。
入試本番の筆記試験だけで合否が決まるのではなく、いわゆる
「内申書重視」なので、生徒も先生も以前ほど、この時期に
ピリピリせずにすんでいる。
しかし逆に言えば、「内申書重視」なので、三年生の二学期ごろから
気にしだし、積極的に授業に参加したりしても遅いともいえる。
これは、一年生のときからまじめにやっている子にはいいけれど、
本番に照準を合わせて頑張るタイプの子には、
アンフェアに感じられるかもしれない。
また「内申書重視」に対して、一年生から受験をちらつかせて、
子どもを縛っているんじゃないか?という批判もある。
教員は、一年生のときから子どものいいところを見つけて
受験に生かしてあげたい、と思っているのだが、親や子は
「一年生の時の悪いことが受験まで消えない」と気にする。
先生も悩んでいる。
親や子に「内申書を見せてください」と言われたら、
情報開示の時代だけあって、見せる学校がほとんどであろう。
中学校の教員は内申書を一生懸命に書くし、高校だって、
静岡県の場合は一生懸命に見ている。
ただ注意しなければならないのは、
内申書があくまで学校内の評価である点だ。学校差があるのだ。
もしも、レベルの高い中学校に行ったばかりに、
行きたい高校に行けない、という状況が出るとすれば、問題だ。
どこかを立てると、どこかが立たない。
それでも、僕は受験生に言いたい。
あと二か月、あきらめずに勉強してほしい。
今できる最前をつくしてほしい。
それが自分の未来への確実な1歩なのだ。
Do your best.

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