第41回

僕がチョコレートを一番多くもらったのは、高校一年の時だ。
当時は同級生の女の子を、物足りないなあ、幼いなあ、と思っていた。
思春期の女の子は、男の子より精神年齢が高いと言われている。
それに反発していたわけではないが、僕は同級生よりも、先輩とか
年上の女性の包容力に引かれた。
「年上キラー」と喚ばれたこともあったなあ。
実は、僕が長男とは思えないほどだらしなく、
甘える傾向があるだけのことなのだが、、、、
生徒たちには「僕の彼女は星の数ほどいる」と言っているが、
正直言うと、五人くらいと付き合った。
去年、教育実習で三年生に言ったことだが、僕は恋愛に賛成だ。
恋愛というと、男の子は女の子と手をつないだり、
どこか一緒に出かけたりしたいなあ、なんて思う。女の子もそうだろう。
でも、それだけで終わりにしないでほしい。
みんなが好きな人と付き合うというのは、相手のことを理解しよう、
相手の気持ちになって考えようとする、
人生の中で初めての経験じゃないかな?
これはとても重要なことだと思う。思いやりの心というのは、
そういうことの積み重ねでできるんじゃないかな。
男と女、どちらも人間。
僕は正直言って女性のことはよくわからないが、こう言ったら
傷つくかもしれないなあ、と、わからないながらも考える。
生徒理解も同じだ。
子どもの気持ちをわかりたいと思うが、
赤の他人の気持ちを一発でわかる教員はいない。
でも、わかろうとしているんだ。
中学時代、僕は一対一のデートをしたことはなかった。
三年生の夏、水泳の県大会が終わって、「はれて恋愛だ」と、
同級生の女の子を誘ったけど、来てもらえなかった。
僕の恋ははかなく散ったけど、そのとき、恋愛ほど相手の心を
真剣に考えるものはないと思った。
知らず知らずのうちに心理学と哲学をしていた。
みんなにも、ぜひ、時には悩み、考える恋愛をしてほしい。
と、思っている。

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