第2回
この四月から新しい経験を積む機会に恵まれた。
教師になって三年目。初めてクラス担任を持つことになった。
副担任の教師といっしょに二年生を担当する。
これまでの二年間、僕は一年生の副担任として学級運営に携わった。
クラスをひとつにまとめていくうえで、担任の力はやっぱり大きいなあ、と、
感じることも何度もあった。
でも今の僕は「そんなことができるだろうか」という不安よりも
「どんな生徒がいるのだろう?」「こんなクラスにしたい」という期待感の方が
はるかに大きい。
中学校生活を大きく分けると、一年生は「新しい生活に慣れるための時期」
三年生は「将来へのステップ」となるだろう。このふたつを結ぶのが二年生。
学校にも慣れ、受験のような差し迫った目標がないため、
生徒は「中だるみ」に陥りがちだ。
そんな一年間をどうやって充実した時期にするか?
僕は努力や忍耐の大切さを伝えていこうと考えている。
「宿題は必ずやる、」「つらくても部活動は一生懸命続ける。」
小さな努力の積み重ねが、大きな夢へつながっていることを生徒たちに
感じ取ってほしい。そうすれば、「中だるみ」は「ゆとり」という言葉に変わり、
「人生の中で貴重な1年」となるはずだ。
もうひとつ、思いえがいていることがある。
「信じていく」をクラスのモットーにしたいのだ。
僕は目が見えない。授業中、生徒が居眠りをしていても、僕には分からない。
でもこの二年間、居眠りをした生徒はほとんどいなかったと思う。
僕が生徒を信じ、生徒も僕を信じてくれたからだろう。
そんな信頼関係を生徒同士のなかでも、はぐくんでもらいたい。
悲しいことがあったり、心が傷ついたりしたとき、
「ここにいれば、だいじょうぶ。みんながいるから!!」と、
生徒が思えるクラスにしていきたい。
一年後が楽しみだ。