第3回

今月十九日に二十五歳になる。
僕は偶数より奇数が好きで、深い意味はないのだけど二十四歳より、
二十五歳の方がかっこいいと思っている。
誕生日も奇数なので気に入ってる。
「誕生日が偶数の人は他人とうまく付き合える。」なんて、
聞いたことがあるけど、割り切れなくていいじゃない、と思っているんだ。
二十五歳って、中学生から見れば大人なんだろうけど、
自分では、精神的に幼いところが確かにあるし、
肉体的には年齢より若いところがたくさんあると思っている。
でも、周囲の大人たちからは、「物事を落ち着いて見過ぎているんじゃないか。」
「若いんだから、もっと思いきりやりなよ。」などと言われることが多い。
なぜかなあ?
実は、僕は先々長く生きようとか思ったことがなくて、
七十歳どころか六十歳の自分も五十歳の自分も全然思い浮かばない。
同時に、これまでの誕生日のこともあまり覚えてなくて、
去年の誕生日に何をしてたかも忘れてしまった。
でも、二十歳の誕生日のことは、印象に残っている。
男友達だけで飲み会をして、プレゼントに『ガラスの十代』というCDをもらったよ。
「ああ、もう十代じゃないんだなあ」と強烈に思ったね。
僕は1975年生まれなので、四半世紀生きるとちょうど二〇〇〇年になる。
「パラリンピックもあるし、そのときは何してんだろうな?」と、
十代のころから漠然と思ってきた。そして、今、舞中の2年2組の先生。
シドニーの代表候補選手。
とにかく、教師三年目で仕事も忙しいから、ぜひ誕生日を忘れないようにしたい。
親や彼女や生徒に忘れられても、自分では忘れないようにしたい。
自分が生まれてきた記念すべき日だ。
今年度は、クラスのみんなの誕生日をみんなで祝っていきたいな。
簡単なバースデーカードにみんなで言葉を書いて掲示してから、プレゼントしようかな?
と、構想を練っている。1つの思い出づくりだと思うんだ。
そのトップバッターは、ぼくかな?

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