第5回
四月中旬、二泊三日で二年生の野外活動があった。
初日は、まず弁天島駅近くの町民センターに集合し、四-六人のグループに分かれて
浜名湖エリア探険。
高校や工場、浜松城など好きなところを見学しながら、奥浜名湖の
静岡県立三ヶ日青年の家を目指した。
お寺巡りをしながら二十キロの道のりを歩いたり、鉄道を乗り継いで行ったりと、
グループによって様々の行き方で全員無事たどり着いた。
二日目はサイクリングの後、「カッター訓練」をした。
十二本のオールのついた三十人乗りの手こぎボートで、浜名湖に浮かぶ
「つぶて島」をぐるっと回って帰ってくる。
一本10kgのオールを二、三人でこぐ。
こぎ方は青年の家の所員の方が教えてくれた。
中学生では難しいとされている、島回りを4クラスとも達成した。
僕は一応船長で、気合を入れるのが仕事みたいなものだ。
出発から戻るまで二時間、「そお~れ!」と声を出し続けたので、
その日の夜から声が出なくなった。
訓練の後、所員からお話があった。
「二時間こいだ中で一回も失敗しなかった人?」・・・シーン。
「じゃあ、失敗したとき船はどうなってた?」
「動いてました」と生徒たち。所員は続けた。
「失敗したときのオールはブレーキになっています。それでもボートが進んだのは、
ほかのみんなの力です。これは生活にも置き換えられます。
だれかがマイナス方向に向いちゃっても、みんなでプラスに向かっていく。
・・・それがいい学級なんでしょうね。」
二日目の夜のキャンプファイヤーは盛り上がった。
三日目はウオークラリー。
なんと三ヶ日青年の家はウオークラリー日本発祥の地なんだ。
帰りのバスでは、みんなぐったりと寝込んでいた。
僕にとって初めての宿泊活動の引率は大変なものだったが、とてもいい経験となった。