第8回

来週からいよいよ家庭訪問が始まる。
僕は今年、初めて担任になった。僕が保護者にどう思われているのか?また、
生徒それぞれがどういう家庭に育っているのか?とても興味あるところだ。
子どもたちも家庭訪問を気にしている。
子どもって、親にも先生にもいい面を見せてるところがあって、
それをすり合わされるのが怖いんじゃないかな?。
学校ではリーダーシップをとってる子が、家では優しく弟妹の面倒をみてる、なんて場合でも、
「家ではそんな子なのか」と先生にわかられてしまうのは恥ずかしいものなのだろうね。
僕は生徒に、「家庭訪問でこれだけは言わないで」ということがあったら
連絡ノートに書くように言った。
「勉強のこと」と書いた子が多かったが、「家での様子を聞かないで」というのもあった。
それを聞きに行くのに、何を言ってるんだかね。
あと、「部屋を見せてもらう」とも言ってるんだ。
「マニアックな趣味を知られる」とか、「足の踏み場もない」とか言って、子どもたちは嫌がるが、
まあ、年に一回、部屋を片づけるきっかけにはなるんじゃないかな。
一日に七、八軒ずつ副担任と一緒に回る。
家を探すのがなかなか難しいうえに、だんだん話し疲れてもくるから大変だ。
でも、親と会って話をするのは、お互いの誤解を解消でき、
深い関係を築くのにとても大事なことだと思う。
僕は思っていることを包み隠さず言うつもりだ。
いいようにだけ伝えておいて、子どもに何かあったとき、親から、
「今までそんなこと言われたことなかった。」と言われるのも困るしね。
親の立場と先生の立場は違うし、違わなきゃいけない。
いろんな大人がいて、みんな、その子がよりよく育っていくことを願ってる。
そんな大人同士の話し合いになればいいな。

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