第11回
連立与党が政権を維持できる議席を確保した先日の総選挙。
当日、東京で水泳の練習があったので、僕はあらかじめ不在者投票をした。
ところで、目が不自由な人はどうやって投票するのか想像できるかな?
選挙権がない中学生は投票の仕方そのものを知らないかもしれない。
支持する候補者や政党の名前をそれぞれの用紙に自分で記入するのだ。
さて僕はどうやったでしょう?
実は点字を使ったんだ。
投票所には点字を打つ道具が用意されていて、申し出ると貸してくれる。
投票用紙は少し厚めにできているようで、そこに支持者の名前などを打つ。
選挙と同時に行われた最高裁判所の裁判官に対する国民審査の場合、
健常者とは記入の仕方がちょっと異なる。
健常者には裁判官の名前が書かれた用紙が配られ、
罷免(職務を辞めさせるという意味)したい人に×印を付けるが、
目が不自由な人は罷免したい裁判官の名前を点字で打つのだ。
罷免したい裁判官がいなければ白紙のままだから、
無効票と誤解される可能性がないわけでもないので、心配になった。
こうした問題を解決したり開票作業をスピーディに進めたりするため、
電子投票という方法が検討されている。
駅の券売機や銀行の現金自動預払い機などで使われている「タッチパネル式」の
投票機を取り入れ、有権者が支持する候補者の名前などを指先で押して
投票するのだ。
もし今のまま実現したら、僕は投票できないだろう。
画面の情報は読み取れないし、平面のためどこを押したらいいのか分からないからだ。
電子投票を認めないと言っているのではない。
国民にとって必要な選挙だから、「みんな(高齢者、障害者にも)」が使えるものを作るために、
技術の進歩を活かしてほしいと願っている。