第14回
夏休みも終わりに近づいてきたね。
みんな、「これが自分の夏だ!」というような出来事、何かあったかい?
僕は今年もやっぱり「海辺の花火」だったよ。
うちの方は毎年七月第一週の土曜日に浜名湖の弁天島で花火大会が開かれる。
ゆかた姿と花火--いいですねえ。夜店のチョコバナナとクレープは必要不可欠ですねえ。
花火のときは確実に夜店に寄る。何を差し置いても寄ります。
自宅から歩いて二、三分のところで花火は打ち上げられる。
家からでももちろん見えるけど、遊歩道とかで見ると、たまらんですね。
昔は色とか形とか見えてた。今は見えないんだけど、その場にいると、
テレビなんかでは伝わらない何かがある。
何かなあ?と思うと、やっぱり迫力が違うんだ。
迫力って何か?というと、爆発とともに音が自分の体に当たることなんだよ。
音は空気を揺らす。それが当たると、体の中のもやもやしたものがはじき出される。
僕を何も考える必要のない状態にしてくれる。それがだいご味。
東京でも何度か花火は見たことがあるけど、こんな感じる花火はなかなかない。
やっぱり距離なんだろうね。百メートルも離れてないからね。
花火大会とともに僕の夏はスタートし、その後、怒とうのように水泳の練習と大会に
夏休みを過ごしてきた。
もう一つ、とても良かったのがキャンプ。
夜、バーベキューをしようと、仲間の先生たちと男五人で浜名湖の北の奥の方に出かけたんだ。
山の中で、蚊帳に入って寝転がって話してると、油取り紙に油がしみ込んでいくように、
自分の中のもやもやしたものが地面に吸い込まれていく。
夜中の十二時ごろ家に帰ってくると、非常にすがすがしかった。
自然の中で時を過ごすのはいいものだった。
花火とキャンプ――夏ならでは、ですね。