第24回

パラリンピックで一か月くらい学校を離れていました。
復帰してしまうと、シドニーがなつかしいですね。
開会式から最初のレースまでの三日間くらいは、「早く泳ぎたい」と思うんだけど、
レースが続いてくると「(期間が)長いな・・・」と感じてくる。
そして最終日が終わったとたん、「早かったな」と思う。
心理というのは変わりやすいものですね。

シドニーに入ってから体調を崩し、選手村の家の階段でこけて足をねんざしたり、
向こうで買った携帯電話をトイレで落としたり、とアンラッキーなことが続いて、
「来るんじゃなかったな・・」なんて思ってた。
でも開会式が終わり、二百メートル個人メドレー(銀メダル)でそれなりの手ごたえを感じてからは、
「この大会、やれるぞ!!」と思い始めた。
その後、百メートル自由形、百メートル背泳ぎと、ずっと銀が続きました。
背泳ぎに賭(か)けて練習してきたから、百メートル背泳ぎで勝てなかったときはショックでした。
仕方ないと思いましたが、さすがに悔しかったですね。
ようやく最終日に五十メートル自由形と四百メートルメドレーリレーで金が獲れました。
五十メートルはパラリンピックレコード、メドレーリレーは世界新記録でした。
メドレーリレーは二位のイギリスと百分の七秒差、五センチくらいしか違わない。
どっちが勝ってもおかしくない瞬間の勝負で、できすぎたドラマのようでした。
四人で表彰台に上って喜びを分かちあえたのは、いい経験だった。
個人種目も、決勝はほとんど自己ベストを更新。
「シドニーに行ってよかったなー」と、ホントに思いました。
行く前に生徒たちに約束したのは「全力で泳ぎ切る」ということだった。
自分としては、「やるべきことができた」というのが実感ですが、
何を感じ取るかは子どもたち次第ですね。

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