第26回

今年は自分で年賀状を作ろうと思って、デジカメを買った。
カラープリンターも買おうと思ってる。
今までは、印刷したものに母親があて名を書いてくれていたんだけど、
パソコンで簡単に手作りできるようになったからね。
今年の流行語はIT(情報技術革命)だっけ。法律(IT基本法)もできたよね。
その法律には、障害持ってる人にも情報技術が行き渡らないと意味がない、
というようなことが書いてある。いいと思う。
今のまま行くと、デジタル・ディバイド(情報格差)はどんどん生まれるだろうから。
国は障害者でも使えるものを作っていくんだろうね。
僕自身、コンピューターに頼り、その恩恵にあずかってるよ。
学校にもどんどんパソコンが入っていってる。夢は広がるよね。
困るのは壊れたときだ。
データが消えたら二度と戻ってこない。アレーッて感じ。
便利になればなるほど、それを失ったときのショックは大きいよ。
話は飛躍するけど、たとえば視力。
日ごろ、視覚から得る情報は多いから、それがなくなると怖い。
毎日、新聞読んだり運転したりしてる人は、すごく怖いし、困る。
人が物を持ってることの意味を問い直せるのは、持ってて当たり前と思っている物を
失ったときなんだろうね。
十あるうち十持ち続けて人生終わる人ばかりじゃない。
失ってもショックを受けないためにどうしておくか、も考えておかないといけない。
便利だからこそ、なくしたときはもっと不便になるということを認識しておかないといけない。
パソコンの便利さは、僕らを健常者に近づける。
じゃあ、それで差は縮まったかというと、ますます広がったと思う。
差が開いて、あきらめて、立ち止まったら、差は開いていく一方だ。
我々も努力していかなきゃと思ってます。

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