第27回

二十世紀も残りわずか。二学期の歴史の授業でも今世紀の学習に入ったし、
テレビでも盛んに「二十世紀に売れた本」や「今世紀の十大ニュース」などの
特集をしているから、僕自身も考えちゃうな。
ひとくちに二十世紀といっても、いろいろな側面からとらえられる。
「科学の世紀」「戦争の世紀」「難民の世紀」……。授業では戦争を中心に扱っている。
子どもたちに見せる資料が動く映像という点は大きいと思う。
悲惨な場面も含めてね。
僕は見えないからあまり関係ないけれど、やはり本物の映像は訴えかけるものがあるはずだ。
大河ドラマなどでも戦いのシーンは出てくるが、どれほど迫真の演技であっても、
実際に起きたことを収めた映像とは違う。
一つ言えるのは、この百年は激動の時代だったということ。
今世紀初めにライト兄弟が人類初の飛行機を飛ばしたというのに、
今や地球を離れて宇宙にまで行ってしまうほどの進歩。
百年前に書き残された未来予想は、ほとんどが成し遂げられているのだから、
昔の人からすれば想像を越える時代だろうね。
もちろん、こうした変化のすべてが良かったとは思わない。
その一つの例が環境問題だ。
以前、道徳の授業で屋久島の縄文杉を取り上げたが、高度経済成長後の
ほんの二十年間で伐採した木の量はそれまでの、三百年間に切った量に匹敵するという。
環境への影響を配慮せずに破壊し続けてしまった。
オゾン層の問題も同じだね。
知らないっていうことは、何をするのかわからないから恐ろしい。
まずは「知る」ことが大切。さらに、「今」とか「自分のこと」だけじゃなくて、
「未来」や「周りの人のこと」まで考えられるような人になってほしい。
二十一世紀には、こうした広い視野を持つ人が増えるように、学校や授業、
いろいろな活動の場で、僕もお役に立てればと思う。

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