最終回

教師になって丸三年。僕にもちょっとずつ成長や変化があって、
いろいろなことが見えてくるようになった。
新任のころは、評価をどうするか悩んだけど、今は教師にとって、重要な仕事
の一つだと思う。
評価が示しているのは、実は、自分がその子に何をしてあげられたか、
授業を通じてどれだけ伝えられたかなんだとわかってきた。
子どもを評価することは自分を評価することなんだね。
今年度、僕は一生懸命やってきたけど、いい授業というのはなかったかな、
子ど もたちに自由な時間をもっとつくってあげればよかったかな、
パラリンピックなどの水泳の時間も割いてやったらよかったかな……と後悔もある。
この新聞が出るころ、三年生はもう卒業しているね。
卒業式は最大の行事だと僕は思う。
おごそかな中に一人ひとりが主役になる瞬間、卒業証書授与があるからね。
数百人がいる会場で自分の名前が呼ばれ、返事ができる。
それってすごいことなんだと思うようになった。
大きな声で返事ができる、自分に自信が持てる、みんなそうなればいいなと思う。
僕は生徒によく言うんだけど、中学時代がいい三年間だったかどうかは自分の
気持ち一つで変わってくるんじゃないかな。
たとえば、長所が「明るく活発」な人は、悪く言うと「落ち着きがない」かもしれない。
しかしそれを、自分で「明るく活発」と思えるかどうか、周りもそう理解していくかどうか、
がとても重要だ。
周りに個性を認めてもらうのは難しいけど、そうしていかないと自分に無理をしすぎてつらい。
自分のことをわかってもらうのは、自分を生きやすくする手段なんだ。

心を開いて素直な言葉で語り合う勇気を、中学時代に身につけてほしいと思う。
失敗してもいい。それをフォローするために先生がついているんだから。

[夢を追いかけて] PART2(おわり)

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