第2回

今年は、例年に比べて桜の開花が早かった。
そんな、サクラの便りと時を同じくして、勤務校の内定が知らされた。
私の出身校であり、昨年六月には教育実習をさせていただいた
静岡県浜名郡舞阪町立舞阪中学校である。
私の新任地は、思い出がいっぱいにつまった母校ということになった。
七年前に卒業した学校に、今度は教師として戻っていく。
私は、こうして学生から社会人となるのだ。
そんな過渡期においては、だれもが、期待だけでなく、
不安もあるのではないかと思う。
私も、これからのことを考えると、不安がないといえばうそのなる。
私の経験の中で、最も不安だったのは七年前、東京の高校
(筑波大学付属盲学校)に進学した時であった。
その時、どのようにして乗り越えたかを振り返ってみると、
まず、積極的にクラスメートに話しかけていくことから始めた。
会話をしていく中で、うちとけ、友達になった。
不安の大きな原因の一つは、人間関係にあると思う。
今回も私は、生徒、先生たちと会話をするところからがんばるつもりだ。
教育実習を行った際にも実践した。
仕事でわからないことは先生方に質問をし、
生徒には何回も名前を尋ねたりした。
一分でも、一言でも、会話をかわすことで、何かを感じとれるはずだ。
そして、何かを感じてもらえるはずだ。
目が見えなくても、話をするのはまったく困らない。
人間関係の基本は会話である。
だから、私は積極的に会話に取り組むのであろう。
今となっては、それが私にきわめて自然なものになってきている。
よく会話をする良好な人間関係の中では、ストレスも少ないだろう。
自分自身の悩みを克服するためのアドバイスを、友達がくれるに違いない。
私はそう思っている。
みんなも、不安除去の第一歩を「話しかけ」で踏み出してほしい。

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