第4回

ついに、授業が始まった。教師としての桧舞台である。
私は、今年第1学年の4クラスを受け持つ。
先輩の先生とチームを組んで授業をする方式をとることになった。
最近よく耳にする「T・T」と喚ばれるものである。
「T・T」とは、チーム・ティーチングのことである。
複数の先生が一つの学級を協力して授業を作っていくというものだ。
数学などではよく用いられる手法のようだが、社会では珍しいそうだ。
このような授業形態というのは、私にとってのメリットが多い。
まず、経験豊富な先生と一緒に授業をするということで,
教材研究などで多くのアドバイスをいただけるということだ。
また、授業中に困った時などに、(例えば、地理の時間にある都市を
地球儀上で指し示す時など)助けていただけるということなどである。
基本的に私が一人前の教員となれるように指導をいただきながら、
授業を経験していくというのが、現状だろう。
授業中に、他の先生とは、異なる点がいくつかある。
それは、声をよく出させるということだ。
質問を投げかけて、分かった生徒は、「はい」と言って手を挙げる。
そして、指名されたら、名前を言ってから発言を始めるという点などだ。
また、グループ活動や個人作業をしている時に、
私が机間をまわっている時には、
どれくらい作業が進んでいるかを伝えるように指導している。
そして、私の方も、積極的に、「できた?」「作業の内容は、分かる?」
などと声をかけていく。
目が見えたら、寝ている生徒を一目で見つけられるだろう。
しかし、私は、そのようなことこそ、難しい。
まだ、授業も始まったばかりである。
私の授業のスタイルをつくりあげていくと同時に、
生徒が授業に参加しやすいムードをつくっていかねばならない。
それしか、今の私にはできない。
生徒に伝えたいことは山のようにある。
時間をかけて正しく伝えたい。
そして、もっともっと、生徒と授業でふれあいたい。
まだ、生徒150名の名前を覚え切れていない。
毎日のように生徒の声を録音したテープを聞いては、勉強している。

アクセス
Total: 74807
カレンダー
2010 年 9 月
« 8 月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930  
Twitter